L-カルニチンとは、リジンとメチオニンと言う2つのアミノ酸から肝臓や腎臓で作られる生体微量成分です。
この他にも肉などから摂取されます。
L-カルニチンは、体内でも造られる成分ですが、年齢とともにその生成量は低下します。
L-カルニチンは、筋肉細胞へ長鎖脂肪酸の受け渡しなど栄養成分の代謝に重要な働きをしています。
L-カルニチンは、動物の肉(特に羊肉)に多く含まれています。
また、筋肉のエネルギー産生に深く関わる成分であるL-カルニチンは、脂身より赤身に多く含まれています。
魚介類では、赤貝などの貝類に含まれていますが、魚には意外なほど含まれていません。
また、野菜・果物などの植物性食品、鶏卵や牛乳などには殆ど含まれていません。
脳の記憶力や学習能力などに関係しているものがアセチルコリンと呼ばれる物質で、L-カルニチンはアセチルコリンの生成に欠かせません。
L-カルニチンの摂取で、アセチルコリンを増加すれば、脳の活性化に効果があるとされています。
L-カルニチンを摂ると、最大酸素摂取量が増し持久力を向上させる効能があることが明らかにされています。
L-カルニチンには、筋肉疲労を防ぎ回復を早める作用もあります。
L-カルニチンの摂取により、エネルギー生産が円滑に進み疲労物質である乳酸の増加が抑えられるからです。
疲労には、ストレスや睡眠不足など様々な原因があり、一時的な疲労であればゆっくり体を休めることで解消されます。
忙しい現代、休養を取ることは難しく疲労感やだるさは日常的な持病となりつつあります。
L-カルニチンは、身体エネルギーを生み出す原動力であり同時にスタミナの増強や筋肉疲労をすみやかに和らげる効能がありますので慢性的な疲労感やだるさの解消に役立ちます。
L-カルニチンを摂ることにより体のエネルギー産生が高まれば、心身ともに充実し質の良い卵子や精子を育て受精卵の胞分裂をサポートすることに繋がります。
L-カルニチンとその代謝物であるアセチル-L-カルニチンは、精子の中にも多く含まれており精子のエネルギー代謝に大きく貢献していますので、元気の源とも言えます。
1日あたり200mg(0.2g)~500mg(0.5g)と言われています。
摂取の上限は1000mgと言われています。
効率良く摂取するには、動き出す30分くらい前が効率的と言われています。