タンパク質は、アミノ酸が数千、数万という結合でできています。タンパク質は、そのまま摂取しても消化吸収に約3時間かかるうえ、全てを吸収することができません。
タンパク質を完全に消化状態にし、ほぼ100%の吸収力を可能にしたものがペプチドです。
コラーゲンとコラーゲンペプチドの最大の違いは吸収力と保水力です。
コラーゲンの体内含有量は20歳代までが最も多く、それ以降は減少傾向にあり、40歳代ではその量が半分以下になることが知られています。
コラーゲンは細胞と細胞をつなぐ非常に重要な役割を担っていることから新鮮なコラーゲンを摂取することにより、様々な効果が期待できます。
近年の研究でアルコール分解作用やコレステロール値低下作用などがあります。
成人の1日に必要なコラーゲンの摂取量は、約5000mgと言われています。
普段の食生活では、1日に3000~4000mgしか食事からコラーゲンを摂取することが出来きず、これでは1日に必要なコラーゲンは不足しています。
健康な肌を維持するためには1日の摂取量の目標の5000mgは摂取したいところです。
コラーゲンを効果的に摂取するには、1日にたっぷっりと摂取するよりも、1日に不足している量を毎日継続して摂取することがより効果的です。
コラーゲンの新陳代謝(合成と分解のバランス)が衰えると、体内のコラーゲン含有率において古いコラーゲン(弾力性のないもの)の割合が多くなります。
皮膚組織において、真皮にはコラーゲンが70%も含まれているので、コラーゲン繊維が古くなるとコラーゲン繊維にひずみがでてくるために皮膚組織が萎縮してシワがでてきたり、保水能力の低下によって皮膚がかさついたりします。
その他に新陳代謝が衰えることによりシミがなかなか消えず、長い時間残ってしまうことがあります。
髪の毛などは皮膚組織の真皮という部分に根っこがあり、ここから栄養分を吸収しています。
しかしながら、コラーゲンが古くなってきますと硬くなってしまって髪の毛が栄養を十分に吸収できなくなり、髪の毛が細くなったりします。
また、コラーゲンの老化により血管も硬くなり、栄養分の運搬がスムーズに行えなくなります。
しかしながら、良質のコラーゲンを摂取するこによってコラーゲンの新陳代謝が活性化され、常に体内には新鮮なコラーゲンが多く含まれた状態になります。
そのことがコラーゲン老化による症状を改善させることにつながるので、肌の保水能力、シミ・シワ、髪の毛の健康の回復に役立ちます。
血管はコラーゲンが主成分です。血管は細かい傷を絶えず生じていますが、その傷は常にコラーゲンによって修復されています。
しかしながら、コラーゲンの合成がスムーズに行われなくなると血管にできた細かい傷にコレステロールやカルシウムが付着します。
それが続くと血管が次第に硬くなり、ついには動脈硬化を引き起こします。
(レントゲンで血管が白く写ることがありますが、それは血管にカルシウムが付着して硬くなったためです。)
そのためにも新鮮なコラーゲンを摂取し、コラーゲンの新陳代謝をバランス良くすることが重要になります。
また、くも膜下出血という恐ろしい病気にも血管の硬化が影響しています。
この病気は、血管が枝分かれしている部分に血流の圧力によって袋のようなものができ、袋内の血液量が一定の量になるとさけるために起こります。
コラーゲンが新鮮で血管が柔軟であれば圧力がうまく分散されて問題はないのですが、血管が硬くなると圧力が一定の部分にのみかかるようになり、血管が裂けてしまうのです。
その他、足に青あざのできやすい人がいると思いますが、それは無理なダイエットなどによる栄養不足でコラーゲンの新陳代謝が活発でなくなり、血管が弱ってしまうために起こるのです。
年齢を重ねるにつれて、関節(ヒジ・ヒザ・腰など)に慢性的な傷みが出てきます。
この原因の1つに軟骨のすり減りがあります。骨と骨との合わさる部分は軟骨によって覆われて保護されているので、関節を 曲げるときに傷みもなくスムーズに動きます。
しかしながら、コラーゲンの新陳 代謝が衰えてくると新鮮なコラーゲンが十分に供給されなくなり、それが原因でどんどん軟骨がすり減り、軟骨がなくなてしまうと骨と骨が直接すれ合い関節痛 になります。
ひどい場合、変形性関節炎になり、激痛におそわれるようになります。
でも、良質のコラーゲンを摂取することによって、コラーゲンの新陳代謝が活発 になり、新鮮なコラーゲンが作られるようになります。
その結果、常に軟骨には新鮮なコラーゲンが供給され、軟骨のすり減りを最小限に抑えることができ、関節痛をなくしたり、緩和させたりすることができます。
骨の成分は約70%がカルシウム・リンなどの無機質で約10%が水分、そして残りの約20%が有機質です。
その有機質の約90%がコラーゲンです。
骨はコラーゲン繊維にカルシウムが付着して形成されていますが、コラーゲン繊維が老化するとコラーゲン繊維は弾力性を失って硬くなるとともに粗くなり、カルシウムやリンが結合しにくくなり、スカスカ骨になってしまいます。
簡単に言えば、骨という建築物は鉄骨がコラーゲン繊維、コンクリートがカルシウムです。
鉄骨(コラーゲン繊維)が古くなるとコンクリート(カルシウム)との結合性が悪くなって建物(骨)が崩壊してしまうのです。
骨粗しょう症の予防のためにカルシウムを摂取することはもちろんのことですが、コラーゲンの摂取もお忘れなく。