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カルボマーの説明

カルボマーとは、カルボキシビニルポリマーの略称で、水に粘性を与える特性を利用して粘度調整や使用感をコントロールする化粧品ベース成分として使用されています。

カルボマーは高分子なので皮膚からは直接吸収されにくく、また変質や腐敗しにくい素材で水分を含んでジェル状になるため増粘剤や分散剤として使われています。

カルボマーはさらっとしたジェルになる為、使用感を出すためにグリセリンなどの保湿剤を加えて調整します。

カルボマーは合成物質ですが、天然ジェル成分のキサンタンガムとブレンドすることもできます。

また、微生物汚染にも強く、変質、腐敗しにくいことなどから、増粘剤として現在最も多く用いられている成分です。

この成分を配合した製品は、肌にのせると、溶けるようになじんでいくのが特徴です。洗い流すタイプのパックやリンクルケアなどにもよく使われています。

ジェル化はご使用感で

カルボマーは、さらっとした滑りの弱いジェルに仕上がります。

プローブの滑りを良くするには、アクリル酸(Na)を加えてください。

(施術中の乾燥を防ぐには、保湿成分を添加して下さい。

カルボマーで作る超音波用ジェルベース

原料は、ステージ取り扱い原料を基準にしています。

※同じ名称の原料でも基準・品質・純度等が異なります。

 

 

完成1㍑~1.2㍑分のジェル

・カルボマー: 7.5g

・ポリアクリル酸: 0.2g~1g(0.5g以上推奨)

 

※カルボマー単体で水に溶かしますと白濁した液体になりジェル化しません。

(ジェル化させるには専門知識が必要となります。)

ジェル化の例:ポリアクリル酸(Na、ソーダ)を添加してください。

・保湿成分: 25g~50g 
(BGはサラッとした使用感でグリセリンはもっちりとした使用感になります。) 

・美容成分: (必要な場合は添加してください。)

・香料  : エッセンシャルオイルなど

水    :1週間(冷蔵保存)以上保管される場合は、防腐剤を使用してください。

お湯(熱湯可)にすることで、時間をある程度短縮することができます。

※やけどには十分注意して下さい。

 

ご注意!

1週間程度で使い切れない場合には、防腐剤を使用するようにしてください。

カルボマーを使用してのジェル作りは、ジェル化するのに時間がかかります。

寝かす時間も含めて2日~3日程度で完成しますので、お時間に余裕をもって作ってください。

ダマができても撹拌と寝かすの繰り返すことでジェル作り自体の失敗はありません。

保湿成分(液状)を使用しない場合は、ポリアクリル酸・カルボマーとも水に溶ける時間が通常よりもかかります。

繰り返しになりますが、ご使用されるお水には防腐剤を添加され雑菌の繁殖を防ぐ事をお勧めいたします。

 

作り方

カルボマーで作るジェルイメージ動画

※通常はダマダマになりますが失敗ではありません。
(水を加え寝かせる事で最後にはジェルになります。)

水を加えて撹拌しています。
(寝かさずにそのまま水を加えて撹拌しています。)

ジェルの完成
(最大でも3日程度でジェルは完成します。)

 

作り方の説明

・保湿成分を容器に入れます。BGやグリセリン・ベタイン・PCAソーダ等)※保湿成分を添加する場合

・ポリアクリル酸を加えてかき混ぜます。※滑りをよくしたい場合

※ポリアクリル酸は直接お水に加えるとダマになりやすいですので、保湿成分になじませてからお水を注ぐとダマになりにくくなります。

・カルボマーを加えます。

※カルボマーは非常に軽く舞いやすいので、静かに添加してください。できればマスクを着用して下さい。

・お水を500ml程度注ぎ、よく撹拌します。

・ある程度撹拌しましたら、表面にフタをするように100ml程度お水を注ぎます。

※ダマがいっぱいあっても問題ありません。

・ラップなどでフタをして数時間寝かせます。

・また、ある程度撹拌ましたら、表面にフタをするように100ml程度お水を注ぎます。

・ダマがなくなり滑らかになるまで繰り返します。
※フタをするよう使用する水は白いダマがなくなりましたら必要ありません。
※乾燥を防ぐため保管中はラップなどでフタをしてください。

・そのまま翌日まで寝かせてた方が手間が省けます。

・この段階でダマがない場合には、しゃもじような面積の広いものでよくかき混ぜると完成です。

・まだダマが残っている場合にはダマがなくなるまで繰り返してください。

・後は、水(美容成分)を加えても簡単になじみますのでお好みのかたさに調整してご使用ください。