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ヘスペリジン(ビタミンP)の説明

ヘスペリジン(ビタミンP)とは?

ヘスペリジン(ビタミンP)とは、みかん由来のポリフェノール(赤ワインなどに含まれる)の一種です。

ビタミンPはビタミン様物質(ビタミンの様な働きをするもの)でヘスペリジン・ルチン・ケルセチンなどがあり、ヘスペリジンはみかん、ルチンは蕎麦など、ケルセチンは玉葱などに含まれています。

ヘスペリジンはみかんの果肉の部分より房・スジ・皮の部分に多く含まれ、房やスジは果肉の約3倍、皮は約20倍もあります。

さらにヘスペリジンはまだ熟していない青みかん、特に水入り(大きさは直径3cm弱、輪切りにすると水滴が落ちるくらいに成長したもの)直前の青みかんに多く含まれ、含有量は完熟みかんの10数倍です。

時期は梅雨が明ける7月初めの2週間前後、これを逃すとヘスペリジンの含有量は減少します。

1年のうちのわずか2週間という限られた期間だけしか収穫できない青みかんは、とても貴重なものです。

ヘスペリジン(ビタミンP)の作用

アレルギー緩和

肌アレルギーの原因であるヒスタミン(体内物質)の放出をを抑える働きがあります。

ビタミンCの安定化作用

体内に留まりにくい・とても壊れやすい・持続性がないなど不安定なビタミンCの吸収を助け補強し、持続させます。

毛細血管強化

適度な透過性(通り抜ける性質)が必要である毛細血管の透過性を保ち、丈夫な血管を維持します。

毛細血管拡張作用

毛細血管を拡張して強化し、血行障害を防ぎます。

骨密度の減少抑制効果

加齢と共に骨密度は減少して骨折しやすくなる骨粗しょう症ですが、骨密度の減少を抑制します。

生活習慣病の予防

高血圧や糖尿病などの生活習慣病を予防します。

血圧上昇抑制作用

血管の収縮をコントロールする酸素窒素の働きを妨げる活性酸素を除去します。

中性脂肪の分解作用

動脈硬化・脳血栓・心筋梗塞の原因となる中性脂肪を分解する作用があります。

冷え性改善効果

漢方の素材として使われるみかんの皮である陳皮(チンピ)は、抹消血管強化や管拡張作用で冷え・冷え性(冷え症)を改善します。

セルライト改善効果

セルライトは抹消血管の血流不足によってできてしまいますが、抹消血管の血流不足を改善する働きがあり、脂肪代謝に必要なγリノレン酸との併用でセルライトを改善します。

抗アレルギー作用

血管透過性を抑制する働きで、花粉症やアトピー性皮膚炎の症状を緩和することができます。

肌荒れ改善効果

肌の老化促進や新陳代謝を鈍らせる原因である抹消血流不足を改善する働きがあります。

発がん抑制効果

複数の部位で効果が確認されています。

摂取量の目安

摂取量の目安は250mg(0.25g)。

摂取量はなぜ250mgなのでしょうか?

当初、継続摂取試験を500mg/日で摂取することを考えました。

これは、アメリカODA(Optimum daily allowance)で設定されたビタミンPの摂取量が500mgであったからです。

500mg摂取試験では顕著な効果が確認出来たため、さらに摂取量を減らして検討し、その結果250mgという量を決定しました。

 

{測定結果について}

Q.単回摂取で効果はないのでしょうか?

250mg単回摂取30分後に冷却試験を実施したところ、プラセボ摂取時に比べて有意な改善を示しました。

よって単回摂取した場合でも効果はあると考えられます。

しかし、その効果は数時間経てば弱くなってきますが、継続摂取した場合には効果が持続するため、冷え症を改善するには単回摂取よりは継続的に摂取することが必要だと思われます。